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いつも一緒にいた。
その時間が、ずっと続くんだと思っていた。
初めて会った時から、10年・・・
思えば、長い付き合いになったものだと思う。
一緒にいるようになったきっかけは、何だった?
お前は、覚えているのだろうか?
お前は、俺の手を離さなかったんだ。
俺が離さなかったんではなくて、お前の方が俺の腕を掴んで離さなかった。
お前の親が、周囲の大人が引き離そうとうするとお前は暴れて泣き出し嫌がった。
それをお前は、覚えているのだろうか?
一度聞きたいと思いつつも聞けなかった。
聞いておけば、よかったなと今思う。
ずっと、この時間がこのまま続いていくはずだった。
俺が、一足先に高等部に入っても。
来年になれば、お前も上がってきて・・・
お昼休みには、一緒にお弁当を食べたりするんだろうと思っていた。
重なった休みも、今まで過ごしたように同じ時間を過ごせるはずだった。
お前と過ごす時間は、とても心地よくて・・・
まるで、陽だまりの中にいるような気がした。
ずっと、一緒にいたかった。
お前と、一緒にいたかった。
だけど、もう俺はお前と一緒にはいられない。
end
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